録画していた「サワコの朝」を久しぶりに見て、村冶佳織さんというギター奏者の方の、今こころに響く曲「コユンババ」の音色に惹かれました。
<コユンババ>ってなんのこと?
どういう意味なんだろうと‥聴きながら気になりましたが、村冶さんのギター演奏が見事で聴き惚れながら、見入っていました。
ギター奏者としての技術はもちろん素晴らしいのですが、ご本人の綺麗さに目が奪われます。
モデルさんみたいな方ですね。
「コユンババ」とは‥
イタリア人のクラシックギター奏者で作曲家のカルロス(カルロ)・ドメニコー二さんが作られた曲だそうです。トルコで暮らした際に、トルコの伝統音楽・民族音楽に影響を受けて作られたと村冶さんも番組の中で話されていました。
「コユンババ」は、4つの部分からなる曲のようで、
1.モデラート
2.モッソ
3.カンタービレ
4.プレスト
に分かれています。
村冶さんが番組の中で演奏されたのは、その一部だったようです。
聴いた感じでは、2番か4番かな?と思いましたが‥どうでしょう。
演奏するのにも、たいへん高度な技術力が求められそうなこの曲を、ひょうひょうと、しかし情感をこめて弾いている村冶佳織さんの人生の重みと、スパニッシュギターを思わせる、哀愁ある調べに思いがけず眼がうるみました。
東洋と西洋が交差する国トルコの、得も言われぬ奥深さも感じられるような、異国情緒の物悲しさが伝わってくるように感じました。
村冶さんの、大きな病気を乗り越えての演奏に、この曲の調べはなんとも物悲しく、美しく響きました。
ほんのわずかですが、画面越しに直接聴くことが出来たという奇跡に、感謝したい気持ちでいっぱいになりました。
このアルバムにも入っていますね。
まだまだ若い村冶さんですが、人生の喜怒哀楽の時を重ねていくことでしか、かもし出すことのできないであろう
<聴く人の心の琴線を震わす技術を凌駕した情感>
そんな演奏を‥‥
時を経ることでしか表現できないであろう演奏を‥‥
いつか聴くことが出来ることが、今からとても楽しみだと思いました。
暑い夏の夜に、一日を振り返りながら聴いてみるのもいいですね。
暮れていく夕方や、更けていく夜に、お酒でも飲みながら聴きたい一曲です。
サワコの朝の放送からずいぶん経ってしまいましたが、少し聴いただけなのに心に残った曲だったのでご紹介してみました。
※こちらのサイトにコユンババの事が詳しく掲載されていましたので参考にさせていただきました。
由美かおるさんの、今こころに響く曲の感想は‥‥次回で。。