アガサ・クリスティの小説版ブラックコーヒーを読みました。
この小説版はクリスティ研究家が、戯曲版から小説化したものだそうです。
戯曲版は脚本のようなものだと思いますので(詳しくないので?)、私には小説版が読みやすかったです。
ブラック・コーヒー (小説版) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
- 作者: アガサ・クリスティ,中村妙子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/09/16
- メディア: 文庫
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ブログ名とコーヒー繋がりで、久しぶりに小説を読んでみました。
小説化されたものといっても、やはりクリスティらしい!
アガサ・クリスティの本は20年くらいぶりに読んだのですが、今読むと違う時代にタイムスリップしたような気分になります。そして、昔、クリスティの別のミステリーを読んでいたころの事などを、ぽつぽつと思いだしました。
文章の書き方なのか、背景や状況の描き方なのか、元が戯曲なので会話が多いからなのか‥‥読み出しから時間がゆっくり流れているような気がしました。
内容はミステリーなので詳しく書かないほうが良いかと。
最近のミステリー物のような激しさやめまぐるしさ、意外なトリックなどはほとんどありませんが、それゆえゆったりした品の良さと、ときにちょっとなぁ‥とわざと思わせるようなおしゃべり、のらりくらりした感もあり、ゆったり読める上品な本だと思います。
ポアロが甘党だと改めて知りました。
冒頭のポアロの朝食
ブリオッシュと熱いチョコレート
が、気になりました。
熱いチョコレート?‥ホットチョコレートの事でした。
そこからコーヒーよりもホットチョコレートが飲みたくなり、表紙の写真もホットチョコレートに見えたりして。。。
この本を読むときがあったら、傍にはホットチョコレートを用意しておくことをお勧めします。
ブリオッシュ風の菓子パンなどあれば、更にゆったりと読めるのでは。