好きな本と一杯のコーヒー

増えてしまった本の整理をかねて、好きな本・気になった本やものごとの感想を、コーヒーやお茶を飲みながらボチボチ書いています。

ブラック・コーヒー「小説版」 を読んで

アガサ・クリスティの小説版ブラックコーヒーを読みました。

この小説版はクリスティ研究家が、戯曲版から小説化したものだそうです。

戯曲版は脚本のようなものだと思いますので(詳しくないので?)、私には小説版が読みやすかったです。

 

 ブログ名とコーヒー繋がりで、久しぶりに小説を読んでみました。

小説化されたものといっても、やはりクリスティらしい!

アガサ・クリスティの本は20年くらいぶりに読んだのですが、今読むと違う時代にタイムスリップしたような気分になります。そして、昔、クリスティの別のミステリーを読んでいたころの事などを、ぽつぽつと思いだしました。

文章の書き方なのか、背景や状況の描き方なのか、元が戯曲なので会話が多いからなのか‥‥読み出しから時間がゆっくり流れているような気がしました。

内容はミステリーなので詳しく書かないほうが良いかと。

最近のミステリー物のような激しさやめまぐるしさ、意外なトリックなどはほとんどありませんが、それゆえゆったりした品の良さと、ときにちょっとなぁ‥とわざと思わせるようなおしゃべり、のらりくらりした感もあり、ゆったり読める上品な本だと思います。

ポアロが甘党だと改めて知りました。

冒頭のポアロの朝食

ブリオッシュと熱いチョコレート

が、気になりました。

熱いチョコレート?‥ホットチョコレートの事でした。

そこからコーヒーよりもホットチョコレートが飲みたくなり、表紙の写真もホットチョコレートに見えたりして。。。

この本を読むときがあったら、傍にはホットチョコレートを用意しておくことをお勧めします。

ブリオッシュ風の菓子パンなどあれば、更にゆったりと読めるのでは。

ところで、ポアロはベルギー人だから、ホットチョコレートが好きなのかな?などと、内容と関係ない事も気になりました。苦笑