この本はタイトルがとてもキャッチー、気になって何度もアマゾンでポチっとしそうな衝動をこらえるのが大変でした。
でも、やはり本屋さんの寄るとついペラペラと中身を‥そして、読みたい誘惑には勝てずとうとう購入してしまいました。
こういう整理・整頓・シンプルライフタイプの本はいくつか持っているものの、
「フランス人は~」とか「パリで学んだ~」といった言葉の持つイメージやひびきに弱くつい買ってしまいます。私にとってフランス・パリは今でもあこがれの場所なんですよね。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そんなあこがれの気持ちを持ちつつ読んだ本の内容は私には中々心に沁み入るところがありました。
アメリカ人の女性がパリに留学した際に、感じた両国の暮らし方や価値観の違い、感じたカルチャーショックから考えさせられたことを、どんなふうに活かしていくと良いのかをいくつかのチャプターに分けて書いています。
チャプターのまとめの所のイラストが、ちょっとパリっぽくていい感じです。
中でも
<クローゼットが小さい>
という部分が一番印象深かったです。(それだけじゃないですけどね)
それというにも、20代前半のころ友人に言われたひと言
「○○ちゃんのタンスって、これひとつだけ?」
という言葉がなぜか今も私の頭の片隅に残っているからなのです。
当時持っていたタンスは、高校生の時に買ってもらった
高さ約175cm×幅約100cm×奥行約45cm(大体こんな感じ)
の極めて普通の木目調のタンスでした。
自分でももう少しおしゃれなタンス(クローゼットと呼べそうなもの)がいいな‥とは思っていましたが、「分量的にはこれで十分でしょ!」と心から納得していました。
しかし、当時同じ会社(アパレルの)、同じ部署で働いていた友人(厳密には後輩でしたが)私よりは数段おしゃれで、情報通。(今でも仲の良い友人です。念のため 苦笑)
そんな彼女に言われたことだったし、自分のファッションセンスにはまだまだ自信も無くコンプレックスもあった事もあり、少ないのはまずいのかな??なんて、真面目に考えたことを思い出しました。
だからでしょうか、この本を読んで最初に思ったのが、
「そーだよね!!やっぱタンス一個で充分じゃん!!」
そして、当時の私に教えてあげたい「それで十分!」と。
まぁ、私が人の意見に振り回されすぎって事なんですが。。
などと、そんな昔のことを思い出しながら楽しく読みました。
著者がホームステイ先の夫妻を、マダム・シックとムッシュー・シックという呼び方で書いているのが、粋なフランス人を上手くあらわしているなと思いました。
パリの生活に興味のある方には、パリの生活のある一部を垣間見ることが出来る内容で、楽しく読めるのではないでしょうか。
フランス・パリだから、カフェオレをカフェオレボールで飲むのがいいのかな。
カフェクレーム?でしたっけ。。
でも、この本では食生活は極めて健康的と書いてあります。
すると、シンプルなコーヒーあたりを飲みながら読みたいです。(フレッシュジュースとかのほうがいいのかも)
それにしても、この本にも載っていました。夕べの残り!
以前ブログで書いた「触れもせで」で、向田邦子さんの脚本にあった<夕べの残りのカレー>
国が違っても生活は同じってことなんですかね。
この本によると、パリのマダム・シック一家のは、<夕べの残りのタルト>。
遠い国の話でも、なんだか身近に感じました。
シックとはだいぶかけ離れたほっこり系カフェオレになってしまいました。
写真が美味しそうだったので。
シックに感じるカフェオレ‥また探しておきます!