昨日のブログにも書きましたこの本は、図書館の農業コーナーの本棚にありました。
農業?
暮らしのコーナーとかでは‥?と、少し不思議に感じましたが、読んで納得。
農地購入・農業もかねた田舎暮らしでした。
普通の人には農地は購入できないのでは‥?、についての話もちょっとだけ載っていて、中々興味ぶかく読めました。
著者の馬場さんという方は、ご夫婦共々東京生まれの東京育ちだそうです。
田舎が欲しかったということもあるけど、子供のことも考えて都会と田舎の両方を行き来して暮らす生活をしているそうです。
はじめから強く希望していたわけではないらしいのですが‥。
地方山間部生まれの地方山間部育ちのわたしが読むと、逆カルチャーショックのような内容もあり、新鮮な話が多くて面白かったです。
たとえば、「草ぼうぼう‥」の話とか、田舎暮らしの集落の様子とか。
都会の人は、4月ごろから10月ごろまで、そこかしこが草でぼうぼうになるって知らないのか?
まじですか?!。。。という具合に‥。
草をとってもとっても‥、草を刈っても刈っても‥‥また生えます。
当たり前ですが、草をはじめとする自然の生命力はホントにスゴいです。
ホッとするのもつかの間。。。
またかよ!
もうこんなに?
女衆は草取りに! 男衆は草刈りに!
昔話ではないけれど、今でも田舎では、みんな汗だくで草と対決しています。
芝刈り機と草からしなど、文明の利器のありがたさを実感します。
私はほとんどやっていないので偉そうなことは言えませんが、家族やご近所の方々の草対策には、本当に頭が下がります。(偉そうなこと言ってますね、すみません。)
だから著者ご家族の、「草ぼうぼう」話は新鮮で、すごく納得しました。
<田舎の集落は、それぞれの家の屋号で呼び合っている>という部分も。
そうそう!
そうだよね!
と、改めてそれが田舎特有であることにも気づかされました。
そうか、だから田舎の集落って、結束感が強かったり身内感がするんですね。
近場に親戚もけっこう多いですし。。
その反面、その繋がりのことばや事情がわかりにくく、ちょっと入っていきにくいって感じがしてしまうのかもしれません。
ふ~ん、なるほどね。
などと、今更ながら都会と田舎の暮らしの違いや、場所は違っても地方の田舎はどこも同じような感じなんだと、興味深く読みました。
それにしても、田舎はどこも高齢化が思っているより深刻なんだと、改めて思い知った気がします。
最近話題になる、熊やイノシシ問題も、人と動物のすみ分けられていた中間ゾーンが、高齢化や過疎で荒れているからだと、この本を読んで更に実感。
山がこれ以上荒れないよう、山の価値が上がり、山の手入れが続けられる世の中であることを願うばかりです。
この本を読んでいたら、コーヒーよりもアップルティーを飲みたくなりました。
暑い時期は、アップルやレモンのようにシンプルな香りほうが美味しく感じます。
2つの香りが混ざったタイプは、もう少し涼しくなったときにでも飲みたいですね。