数日間の夏休み、その自分時間をちょこちょこと楽しんでいます。
そんな、ちょこちょこの1つが読書。
下重暁子さんの「極上の孤独」というエッセイを読みました。
元NHKアナウンサーの下重さんの本との出会いは、10年ほど前でしょうか。
「シンプルのすすめ」というスッキリとシンプルな感じの表紙の本を読んだ頃からです。
下重さんのシンプルに暮らすためのいろいろな提案や、エジプトでの暮らし方や、軽井沢の吉村順三さん設計の山荘での暮らし方や考え方が、ハッキリとした言葉でさらさらと書かれていたように記憶しています。
今で言う「ミニマリスト」の始まりのような考え方の本だったのではと思います。
なんだかその内容に惹かれて、何度も読み直しては、中々そんなふうには片付かないなぁと思っていた事が懐かしいです。
先日夏休みの一日目に、映画に行ったときに寄った本屋さんで、久しぶりに下重さんの本を目にしました。
おおっ、下重さんお久しぶりです。。という気分になり(お会いしたこともないのにね)早速手にしたら、そのままお買い上げしてしまった次第です。
「極上の孤独」
以前に、結構な孤独感にさいなまれていた私には、なんとも、手に取らずにはいられないと思わせるタイトルでした。
寂しさの先の揺るぎない覚悟のようなものを感じてしまうのです。
寂しさも、孤独も、人それぞれでしょう。
そんな、孤独と言うものを下重さんがどう考えているのかを、歯切れのよい言葉でスパッスパッと言い切っている内容は、「シンプルのすすめ」以上だなと思いました。
誰もが、他の人には図り知ることのできない孤独というものを抱えて暮らしているのだと思います。
その孤独の度合いや深さは、本人にしか知ることが出来ないものでしょう。
そういった事を慮った上で、孤独に苛まれずに、孤独をまずは受け入れて、むしろ楽しむくらいの気持ちで暮らしてみてはどうだろうかというお話です。
孤独な時間は、自分と向き合う事ができる時間でもありますね。
日常の出来事におわれていたり、誰かと過ごす諸々の時間は、自分自身のことはおろそかになりがちです。
たとえ一人でいても、テレビを見たり、スマホに夢中になったりと、自分自身ではなく別の関心に気持ちが向きがちです。
なかなか自分自身の内面と向き合ったり、自分自身を顧見ることが出来ず、自分の心ですら別の物事に心を奪われがち。
自分自身の内面と向き合うという事も、かなり忍耐のいることですね。
孤独な時間を、その自分自身と向き合う時間にしてみる。
孤独な時間を、自分が興味関心のある事を積極的にやってみる時間にする。
‥‥‥など、孤独を嘆くのでなく、積極的に楽しむ大切な時間に出来るということです。
まぁ、せっかくの一人の時間もテレビやスマホに関心を奪われがちな私。
なかなか自分自身を顧みることができずにいます。
私にとっての贅沢な孤独の時間はと考えてみると。。。
コメダに行って、
ホットのアメリカンを飲みながら、
女性誌やファッション誌を見る。
たまのこんな時間が、
私にはこの上ない
「極上の贅沢な孤独」の時間です。
なんともお手軽な感じで、自分自身を省みる。。というような深さは無いのですが、
ほっと一息できる大切な時間ではありますね。
さて、貴方の「極上の孤独」の時間はどんなでしょうか。
孤独も楽しめるようになれば、大人と言う事なのかもしれませんね。