物欲なき世界という本を、読み終わりました。
内容にボリュームがあって、もう一度読み直しながら書いています。
それにしても、正直考えさせられます。
ここ何年間か感じていたり思ったりしていたことが、パズルを一つ一つはめていくように、ある大きな潮流に思えてきました。
大きな時代変革の流れの中にいるようですね。
私が思っていたのはそんなに大きな世界の鳥瞰図ではなく、アパレル流通の末端で仕事をしていた中で、
①供給過剰も行きすぎている感がしていたこと。
②お客様の商品への飽和感。
③自分自身のモノに対するかなりの疲労感の蔓延。
など、モノがそれだけで売れる時代では無くなってきているのとともに、モノが増えすぎてその価値観が大きく低下しているのを強く感じていました。
販売促進という仕事をしていた関係もあり、どうしたらもっと売れるのか?もっと集客を増やすためには何をしたらいいのか?など、予算達成・利益追求ありきで仕事をしてきました。
会社いう組織はそういうものだと思いこもうとしていたのかも知れません。
資本主義社会の中での当たり前のことが行き詰まって来るほどに、世界がモノでいっぱいになってきているのでしょう。
これは一面とても豊かなことでしょうが、以前書いたムヒカ前ウルグアイ大統領の国連演説のように、長い目で地球全体の事・人類をはじめとする生命の事を今立ち止まって考えを改めないといけない!そういう事なんだろうと思います。
モノからコトヘ…と言われるようになってしばらくたちますが、その先にどんな時代が来るのか?
インターネットがこれだけ普及してくれば、<共有が前提の社会の到来>(物欲なき世界の第4章)の共有する社会は、来るべくして来る社会なのでしょう。
インターネット自体が繋がって共有されることが前提のようなシステムですものね。。
私は地方の片田舎に住んでいますが、高齢化率は正直半端ないです。
でも、高齢者達が使いこなせることが前提でウーバーやエアービー&ビーなど、上手く使えたら意外と田舎も住みやすく活性化にもなるんじゃないかな?その上行政にもいいかもしれないな…などと、この本を読んで思いましたよ。(安易でしょうか?)
まあ、いろんな規制もあるから、一概には言えませんけど。
ホントにそんな時代がやってくるのならば、
社会の仕組みが大きく変わるってことだから、一読の価値は十分にある本だと思いました。すごい事ですね。
特に販促担当者さんには読んでほしい本です。
(どんな業種であれ、販促って結構孤独で大変な部分のある仕事なのよね…だからこそ頑張ってほしいです)
若者だけでなく、今やバブル世代や高齢者世代さえも消費離れを起こしているように感じるのは、時代が変わろうとしているってのが答えなのかも。
すると、消費をあおるとか、一億総活躍時代って‥‥。
方向性が違ってないかな?
これも一種のパラドックスでしょうか?
ただ、全く物欲のない世界は無いかと。
必要最小限くらいの物欲はあって当たり前だと思います。
出ないと生活自体が成り立たないですもの。
ミニマリストの方たちの部屋の写真を見ても必要最低限のモノはありますし、部屋自体もモノといえばモノですね。
余分なモノ、多めのモノは淘汰されたりシェアされたりと、そのあり方は変わって行きそうだということなんでしょう。
まだまだ考えさせられています。
色々考えをめぐらせた今日は、ちょっと甘い飲み物が飲みたい気分です。
そこでゆず茶をスーパーで買ってきて飲んでいます。
熱々で入れましたが、いつの間にか冷めてしまって‥。
でも、ゆずの香りに口当たりも爽やか、冷めてもおいしくいただいています。