森本哲郎さんの本は、鉄道でも車でも旅するときのお供に持っていきたい一冊です。
今はまだ、季節外れの<冷たい火鉢>という内容から始まるこの本を読むと、最近はあまり見ることのなくなっている、日本人の暮らしの知恵に触れられて、切なく懐かしい気分になります。
忘れそうになっている、大切な思い出が詰まっているようで……。
とくに、<冷たい火鉢><煤けた軒端><あやしの枝折戸><ひなびた簾><古びた屏風>の5つは気に入っています。
のきばは無いと落ち着かないし、すだれは今年もお世話になっています。
日本の暮らしの毎日に、寄り添っているものもまだまだありますね。
そういったものは、なくしたくないなぁと思います。
ときどき、森本さんのこういった本を読み貸したくなります。
秋の夜長に、昔の日本人の暮らしのかたちに、想いを馳せてみるのもいいですね。
そんな時は、暖かい緑茶がいいかな。
縁側にでも座って、お月さまでも見ながらね。
9月ですから栗きんとんがあると、お茶も美味しいですね、きっと。
また今年も栗きんとんの季節!
私は、中津川のすやの栗きんとんは一番好きです。
たべたいなぁ。。