<シンプルに生きる>という本で知られている、ドミニック・ローホーさんの最新版を読んでみました。
<シンプルに生きる>は大好きで、時々手にとっては読み返したり、出かける時などバッグに入れて時間があれば開いて読んでいます。
ローホーさんの本はほかにも何冊か読んでいたので、今回はもういいやと思っていました。が、本屋さんで見かけ、本の見た目で衝動買いしてしまった!
確かに、シンプルだから、贅沢 なデザインと紙質とイメージの本、質素や粋が贅沢という感じの作りです。
しかし、読んで良かったですよ。
シンプルに生きる姿勢、も進化し続けるのですね。ということが読んでいて伝わってきました。
ものは少なく、ただし最良のものを‥
が、高価なものの保存や手入れなどへの責任を負うことが負担になってきたそうです。
そうかもしれないなと、まだとてもその域に行けませんが共感できました。
私にとってローホーさんの文章は、なんとはなしに思ってはいるけれど、刻々と移り変わる出来事や考えに流され過ぎ去ってしまう自分の中での思いを、その通りと思える言葉でさらりと伝えてもらえるものです。
よしもとばななさんもそんな感じがします。
立ち止まって、少しでも今を修正したい(シンプルな方面へ)という気持ちさえ、押し寄せる情報への興味の誘惑に負けて、流されている自分自身を思い知らせてくれる、ストッパーの役割をしてくれている気がします。
本の中にもありましたが、
私たちは人や社会に不足しているものを自分の住まいに取り入れる傾向がある
という分析があるそうです。
確かに私の本棚の中身は、自分に自信の持てない分野の本ばかりが並んでいます。以前から、コンプレックスを埋めようと苦手な分野の本類が多いんだろうかとは、うすうす気づいていましたが、やはり!これでガテンがいきました。
久しぶりにローホーさんの新刊を読んで、肩の力が少しだけ抜けた気がしています。
5月になったら、 コーヒーよりもお茶を‥それも新茶の香りを楽しみながらもう一度じっくり読みたいなと思います。