発売されてだいぶ立つ、宇多田ヒカルさんのアルバム<Fantome>
この中の5曲目に入っている<人魚>という曲を聴いていると、なぜか、子守唄でも聞いているような気分になって、不思議と優しい気持ちになります。
宇多田ヒカルさんに、子供さんができて、本当にお母さんになったんだなっていう事が、理屈ではなく伝わってきて、曲が心に染み込んできます。
きっと、お母さんの藤圭子さんを思われて作ったんだろうな…とか、
子供さんを思って歌っているのかな…とか、
大切な人たちのことを思っての歌かな…とか、
色々なことを人魚にあわせているのかな…などと、
勝手に思いを馳せながら聴いてしまいます。
人魚のお話は、確かアンデルセンだからデンマークが舞台なんだろうけど、この曲を聴いていると、イタリアのシチリア辺りの海辺の景色が浮かんできます。
行ったこともないのに、なぜだろ?
(メロディーのイメージでね)
私だけかも。。
さらに、よしもとばななさんのエッセイの中の、イタリアでのエピソードとか。。。
スピッツの<猫になりたい>という曲の歌詞やメロディーが、思い出されたり。。
そんな色々な想いが、柔らかい空気のように混ざりあって、包まれていくような気分になる曲です。
それぞれ、曲を聴くひとのやすらげる風景のようなものが、思い浮かんでくるメロディーであり、歌詞であるのかもしれません。
うまく言葉で説明できませんが、宇多田ヒカルさんって、なんだかすごいアーティストなんですね!
いまさらですが…ね。(苦笑)
以前、<サワコの朝>に前川清さんがゲストで出ていたときに、話していたことを思い出します。
(どんだけ、サワコの朝が好きなんだ!って言われそうですが。。苦笑)
宇多田ヒカルさんがまだ小さいころに、藤圭子さんから、この子は天才だと思うと聞いたことがあるって、話していたことを!
前川清さんと藤圭子さんって、以前結婚してたんですよね。
ヒカルさんのお父さんと一緒になる前の話のようですが。
だから前川さんは、宇多田ヒカルさんがデビューしたときに、
「この子かぁ!」
って、思ったそうです。
この<人魚>を聴いたことがない方は、機会があればぜひとも聴いてみてほしい。。
そう思わせてくれる一曲なので、ここでご紹介させていただきました。
お時間があるときにでも。。。
宇多田さんの今後が更に楽しみです。