ときどき眺めるだけで、幸せな気分になる写真集があります。
「白洲正子 私の骨董」という、ずっしりと重い写真集です。
表紙の写真も、うさぎと三日月で秋の夜長の写真集鑑賞にはぴったり。
最近は、なんでも軽いものへとシフトしている50代の私ですが、この写真集は重いからこそのありがたみや素晴らしさを実感できる感じがする一冊です。
ときどき、こんな風に例外品が出てきます。
(最近の関口リュックなんかもそのたぐいですね。)
重さに勝る素晴らしさ。。。
白洲正子さんという方の、その物の良さを見抜く特別な目を、ひしひしと感じられる秀逸な写真集だと思います。
金継ぎの茶碗とか志野焼きの酒器、掛け軸や書画、仏像まで‥白洲正子さんの持ち物や持ってはいないけれど好きな物が、一点一点ていねいで美しい写真で紹介されています。
金継ぎという修繕方法などは、私はこの写真集を見てはじめて知りました。
割れた陶器を金を使って張り合わせる修繕で、従来の品以上のまた別の魅力を持つ逸品に変えてしまうようで。。。なんと素晴らしい修繕方法!
と、魅了されました。
物を大切にする暮らしを、もっともっと極上にしたような、遊び心とシンプルライフを凌駕したような、なんといっていいのかよくわからないけど感動する技術だと思います。
写真集の後ろのほうには、すべてではないですが、骨董の由来や出会い、その骨董への想いなど記されています。
それを読むと、更にそれぞれの骨董品への見方に深みが出て、ますます魅了されていきます。
これから、少しずつ秋は近づいてきます。
虫の音や秋風を感じながら、そしてコーヒーでも飲みながら、もう少しこの写真集を眺めて写真集鑑賞を楽しみます。
そういえば、中日文化センターの秋からのコースに、<はじめての金継ぎ>講座がありました。
そんなのが、あるんだ。。!
ビックリです。
写真集を眺めるだけでなく、金継ぎを習ってみるのも芸術の秋の楽しみ方ですかね。
金継ぎ講座 講座詳細
ときどき見ているブログに、絵画にとても詳しくて絵と一緒に説明を読んでいるだけでためになるというブログがあります。
このサイト、最近無くなってしまったようで、ちょっとさびしいです。
日本画にも精通されていたようなので、今後日本画の事ももっと書いてくれたらいいなと思ってました。
また再開されることを楽しみにしています。
この秋は、絵画を学んでみるのも楽しいかも。
他にもついつい見てしまうブログがいくつか‥‥
Hatenaは充実したブログが多いですね。
今夜も、最近の定番!114のインスタントコーヒーで 、しばしまったりと過ごします。